経済部の王美花部長は2024年3月14日、経団連の東亜経済人会議日本委員会の委員長であり、かつて三井物産の社長を務めた飯島彰己氏に「経済専業奨章」を贈呈した。
この奨章は、経済分野で台湾人や外国人が特筆すべき功績を挙げた際に授与され、その人物の経済界への指導力や政策推進、国際貿易における貢献を称えるもので、飯島氏は台湾と日本の経済・貿易促進に多大な貢献を果たし、特に半導体産業のサプライチェーンにおいて連携を深める上で大きな役割を果たしてきたことが評価され受賞に繋がった。
王美花部長は、飯島氏の提言が日本の半導体研究開発力の向上や台日半導体サプライチェーンの連携強化に寄与したことを強調し、功績をたたえた。特に、TSMC進出を契機とした新生シリコンアイランド九州の形成を提言し、半導体産業のクラスター形成に尽力したことを評価した。
飯島氏は今回、第51回東アジア経済会議に併せて訪台。受賞にあたり、「東アジア経済会議は、両国の多くの先進的な人々の努力により、今日の台日の強固な友好関係に貢献してきた、台湾と日本は共に、世界の経済貿易環境の変化、サプライチェーンの再構築、産業のデジタル化や付加価値化などの課題に直面しており、今後は半導体産業の相互補完の関係を築きながら、デジタルトランスフォーメーションや脱炭素への取り組みを進め、また、両国間の人的交流や観光、文化交流を促進し、台日関係の次の50年の栄光を共に築くべきだ」と述べた。
経済部によれば、飯島氏は2020年6月に委員長に就任し、その後も経済界の交流促進に尽力してきた。今回の受賞は、両国の友好関係と経済協力のさらなる発展を象徴するものであり、今後も両国間の連携が深まることが期待される。
出所:本部新聞 - 新聞與公告 - 中華民國經濟部(Ministry of Economic Affairs,R.O.C.)全球資訊網