宮崎県に位置する株式会社宮崎銀行(以下宮崎銀行)が、2019年1月10日及び1月17日の2週に渡りTJPOを訪問し、TJPOが交流セミナーを開催しました。今回の交流セミナーは、TJPOによる日台産業連携の契機や台湾トレンド産業の紹介、そして、特別講師として招待した経済部工業局のシステム統合推進オフィス(SIPA)による台湾のシステム統合ソリューションについての紹介の2本立ての内容でした。宮崎銀行の主な来訪者は入行3年目の若手行員であり、現代のグローバル時代において今後の顧客の海外事業サポートのノウハウを得ることを目的として今回台湾を訪れ、TJPOとの交流セミナー開催に至ることとなりました。
第1週目のセミナーは双方の挨拶から始まり、TJPO及びSIPAの講義、そして質疑応答という流れで行われ、講義後の質疑応答では、多くの方から質問が挙がり、どのような分野での日台連携があるか、どのような日台連携手段があるかなど今後の宮崎県と台湾の連携を見据えた質問が多く挙がりました。
第2週目も第1週目と同様のスケジュールで行われましたが、講義後の質疑応答ではSIPAのスマートシステム統合ソリューションに関する質問が多��挙がりました。AIやIoTを用いたスマート技術は生活面だけでなく、学校教育や医療などの場面での効率化に期待できることから、都市部に比べて人手不足が心配される地方においても関心の高い技術であると考えられます。
交流セミナーの中で紹介したスマートシステム統合は、共に少子高齢化の問題を抱える日台双方にとって有利なソリューションとなり、今回のセミナーを契機に、今後スマート産業分野で台湾進出を希望する宮崎県企業との連携機会の増加が期待されます。また、今回来訪の3年目行員のほとんどが初めての台湾訪問であったため、台湾の風土はもちろんのこと、台湾産業の強みや産業政策などについても興味を持っていた様子であり、台湾を知らない方々に台湾を知っていただくことができた良い機会にもなりました。この開催を機に、今後は宮崎銀行を通して優良な県内地方企業を発掘、そして台湾進出をサポートし、日台双方のより一層の連携強化が期待されます。

1月10日集合写真(ソース:TJPO)

1月17日集合写真(ソース:TJPO)