半導体キー材料、日立化成の対台投資拡大

台湾半導体産業の競争力向上のため、2011年よりTJPOは日立化成と交流を重ね、台湾における工場建設に関する投 資案件に関わり、2013年には最終総額約7億台湾ドルを南部サイエンスパークにおける工場建設に投資しました。そ の工場は初の海外における研磨液生産工場となり、台湾半導体産業チェーンの完備をサポートします。

5Gや先進運転サポートシステム(Advanced Driver Assistance Systems : ADAS)、AIなどのIC基板材料のニーズが高 まってきたことに合わせて、TJPOが促進をし続ける中、2018年4月、日本側は台湾においてPCB用高性能積層材を製 造する工場を建設、さらに、2020年4月の予想生産・投資金額は約20億台湾ドルにのぼると言われています。同時に 2018年8月には半導体研磨材「Nano Ceria Slurry」の生産力を現在の5倍に増やし、投資金額も約8億台湾ドルにのぼ ると考えられています。

 

半導体キー材料、三井化学東セロの対台投資

半導体製造過程の材料調達力を向上させるため、三井化学の子会社 である三井化学東セロ株式会社は、2017年末頃台湾で半導体製造 用のフィルム(ICROSTM)の製造会社を設立しました。また、TJPOの 協力の下、高雄に位置する南部サイエンスパークにおいての工場建 設を計画、その後2018年5月に起工式を行いました。今回の投資は日 本企業初の海外生産拠点として、17億台湾ドルを投資し、そして2019 年9月に稼働開始しました。

アジアパシフィック三井化学が高雄工場の起工式を開催
 

 

日東電工の工場拡大

日東電工は1918年、大阪に本社を構え、高分子材料生産を中心とした多くの高付加価値の電子・光電材料の研究開 発に携わり、全世界で23000人を超える従業員を有しております。台湾日東電工は1969年に設立し、海外第一号の子 会社となりました。主要業務として液晶ディスプレイの偏光フィルムや半導体封止保護材料、PVC絶縁テープ、PET絶 縁テープ等を製造しております。

TJPOは2014年に日東電工とTJPOの役員会議を開き、日東電工の電子部品用接着技術や表面保護材関連技術等につ いて、台湾現地のリソースを活用した現地生産や研究開発を行い、引き続き台湾投資と台湾との産業交流を拡大しま した。

TJPOはその後も引き続き、2019年5月に日東電工本社の高崎社長と経済部沈部長の会談の場を設け、日東グループ の2019年度台湾子会社2社の営業部門を統合しました。それにより、既存の材料を5Gやスマートドライブ、IoTといっ た新興分野への応用開拓を通じて、同年10月に工業局楊副局長御一行が日東電工大阪本社を訪問し、日東電工は高 雄工場での自動車や半導体ワイヤーハーネステープ等の製造拡大のため、2.6億元の増資を行う等、台湾日東電工発 展の為の決議を取り決めました。

 

2019年日中関西OB代表団が日東電工を訪問 経済省の高官が日東電光と会談

 

信越化学の台湾工場拡大

信越化学は1926年に創業し、東京に本社を構えております。半導体シリコンウェハーやPVC/化成品、電子/機械材料 希土類磁石、フォトレジスト、石英製品等を主力商品としており、売り上げは1兆円を超え、世界中に1万9000人を超え る従業員がおります。2015年に至るまで、信越化学は台湾業界との合資で、台湾信越半導体、信越オプトエレクトロニ クス、崇越石英、信越シリコンといった台湾子会社4社を次々と設立しました。さらに2015年1月に信越化学の独資で 雲林サイエンスパークに設立した信越電子材料は2017年に正式稼働し、半導体生産の露光工程で使用する材料を 生産しています。

TJPOは2017年に経済部沈部長(当時次長)の石原専務への訪問をセッティングし、半導体の前半封止工程方面にお いて、成膜工程に必要な科学機械研磨液や誘電体材料や後半製造工程の方面について、NCFやMUF(底面充填材の モールディング)といった工程装置の先駆け設置に合わせ、台湾での関連材料工場設立投資を目指しました。本案件 は後に、2018年5月の信越化学による経済部訪問や、同年8月の日台OB関東交流訪日団を率いた経済部曽次長の日 本での企業誘致に繋がりました。数々の協議を経て、信越化学はついに台湾信越電子材料に対する35億元の増資を 決め、拡大した工場は半導体製造工程に使用するフォトレジスト等の化学材料製造に携わり、台湾での更なる半導体 材料の実質的生産を促進しました。

日本半導体の核心材料業者の台湾進出促進を通し、さらに台湾半導体産業生産クラスターの効力によって、現地の 半導体産業を活性化させることができます。同時に産業の垂直統合を促進することで、海外からの材料輸入を削減す ることもでき、台湾のサプライヤーチェーンの安定化によって川中川下関連産業の発展ももたらします。そして既存の 材料を新たな分野への応用により、台湾半導体産業の揺るぎない世界的地位を確保します。

 

2017年TJPOは経済大臣(当時)が信越化學を訪問するよう手配しました 2018年8月のOB関東交換代表団による信越化學の集合写真