2019年7月26日(金)資策会台日センターは東京JP Towerにて台日ICT技術交流会を開催しました。台湾経済部曾文生政務次長(副大臣に相当)が臨席し開場のご挨拶をしていただきました。交流会には日本側からNEC中央研究所・富士通研究所等が、台湾側から工研院・資策会等30名��の法人役員と技術専門家の合計40組程の日台双方におけるICT分野の技術研究開発組織が参加しました。
今回の交流会はICT技術を主軸に置き、日台双方が組織・研究開発の成果及び重点項目について相互交流を行いました。台湾側工研院は組織紹介と台湾イノベーション研究開発の体系並びに実際のデータを用いて台湾は国際競争において頭角を現し始めた事を紹介しました。また、近年の異なる分野におけるエッジAI運算運用・Hardware as a Service等を含めた台湾ICT分野の研究開発成果案例も紹介しました。資策会は業務内容とスマート交通・スマートエネルギー・スマート農業・体感技術等のシステム開発と応用サービスといった各分野の研究開発案例、並びに国際的パートナー提携のモデルを紹介しました。ICT製品のサイバーセキュリティ検証メカニズム・AIと5Gに係る情報セキュリティ技術等を含めた研究開発と実績に関する紹介も行いました。
日本側のNEC中央研究所は顔認証・群衆行動解析技術・情報セキュリティ等を含めたVisualization・Analysis・Prescriptionの三方面における技術発展と応用を共有、並びに持続的な価値共創の理念を以て、技術研究開発及び国際提携に投じる事も述べました。富士通研究所は、人・物関係グラフデータ及び時系列データを基に複雑な分析と処理ができるDeep Tensor及び位相的データ解析(TDA)という最先端ディープランニング技術を紹介しました。また、Deep Tensorとナレッジグラフの融合とWide Learning技術による説明可能AIソリューションを紹介し、人間によるAIに対しての信用・理解及びコントロールがAIを持続的に進化させている事がよくわかりました。
日台双方によるプレゼンテーション後は自由交流会を設け、資策会情報セキュリティ研究所とNEC中央研究所が未来に向けての協力について話し合い、工研院ビッグデータテクノロジーセンターと富士通研究所はAI技術等、一歩進んだ交流が実現しました。今回の台日ICT技術交流会により自国が日本に対する進展提携ネットワークを構築でき、国際社会において自国法人ICT技術が存在感を発揮できる事でしょう。

写真1:経済部曾文生副大臣による挨拶(出典:資策会台日センター)

写真2:日台ICT技術交流会の様子(出典:資策会台日センター)

写真3:日本企業によるプレゼンテーション(出典:資策会台日センター)

写真4:自由交流討論 (出典:資策会台日センター)