JETRO(日本貿易振興機構)海外調査部加藤康二主査がTJPOに訪問しました。両者は世界経済情勢と日台産業連携のさらなる機会について意見交換を行いました。
会談中、TJPOが最近の連携案件を紹介。東京大手町に本社を置く医療ベンチャーShare Medicalは、医者の聴診器の着脱するたびに感じる痛みを軽減するために、blue toothで繋ぐデジタル聴診器を開発しました。聴診器が19世紀に発明されてから、200年以来初めてのイノベーションだと言えますが、アイディアが素晴らしいものの、日本では生産できる工場が見つかりませんでした。
なんとか生産できる連携相手を探す途中、何らかの縁でTJPOと出会いました。TJPOの人脈ネットワークで、わずか2ヶ月後に台湾企業から試作品をもらいました。更に、一年かけた仕上げ作業の後、2019年12月中旬に初めての出荷が実現されました。日本と台湾は、歴史的繋がりがあって、産業連携が両国の政策方向性に合致し、両国それぞれのニーズを照合せ、条件が整えば自然に成功する好事例です。
JETROも2019年のアジア太平洋地域進出日本企業のアンケート調査レポートを紹介しました。結論として、北東アジアのビジネス環境は米中貿易摩擦に影響されやすく、特に香港と韓国の経済衰退が突出しています。その中で、台湾進出した日本企業は2019年の税引後当期純利益がプラス(黒字)の企業が80.9%に上り、アジア太平洋地域のトップとなりました。
