台湾ファブリックメーカー大手の興采実業は、エコ素材のコーヒー繊維やスポーツウェア用の機能性ファブリック等、各種機能性織物や平織りとニットの複合加工商品を主な事業としています。新型コロナウイルス流行に関連した防護商品の需要に対応するために、興采は台湾の防護服国家チームの一員として、関連技術を積極的に開発。水洗いができて重複使用可能な高機能透湿防水アイソレーションガウンと防護服の開発に成功し、使い捨て商品使用で生じるデメリットを改善しました。
台湾と比べると日本の疫病状況は深刻で、医療用防護商品の需要も高まっています。台日産業連携推進オフィス(TJPO)は6月10日に興采実業を訪ねて、台湾のアイソレーションガウンおよび防護服商品への理解を深め、台湾製商品を日本へ輸出する可能性について検討を行いました。台湾側はこれらの防護服は政府承認プロジェクトのために製造しているものの、事前に政府へ報告を行えば海外輸出も可能であることを説明しました。同時に海外市場の開拓を非常に強く望んでおり、海外の事業者へ台湾製のアイソレーションガウンおよび防護服の実力を広めたい考えを示しています。
TJPOは今後、日本のバイオテクノロジー医療関連の事業者や商社と積極的に連絡を取り、提携の需要を探っていきます。三菱商事等、複数の日本の事業者がすでに興味を示しており、日台双方の提携による発展に協力を続けていきます。

図:TJPOの興采実業訪問

図:台湾防護服国家チームを紹介する日本語資料