Touch Taiwanから見えた未来?
發布時間 : 2022-06-14

Micro LEDパネルはガラスと貼り合わせ、車載ディスプレイはスマホ気分でいじる時代

南港展覧館にて行われたTouch Taiwan 2022

4/27~29の3日間、南港展覧館にて行われたTouch Taiwan 2022でTDUA理事長兼AUO代表の柯富仁氏はこう話した。「以前のTouch Taiwanは「技術力の展示」だったが、ここ2年でテーマは「ディスプレイ製造」から「ディスプレイ応用」へと変貌し、更に薄く、軽く等といった謳い文句はほとんど見ない。つまりパネル技術だけでなく、応用面も核心の一つとなった。」

Tech Newsが紹介するスマートディスプレイの全貌を見て、未来のトレンドを知ってもらいたい。

1. 車載面の応用

会場で最も人目を集めた車載応用はAUOのスマートコックピットだ。Micro LED没入式ディスプレイを紹介し、車内には計4種のタッチパネルが備わっており、それぞれ運転席、助手席、フロントガラス、中央コントローラーにある。運転席にあるものは顔スキャンシステムが搭載され、もし運転手が居眠りしようとすると警報音が鳴ってくれる。さらに助手席前方パネルではスマホをいじる感覚でお買い物もできるのでまさにお手軽である。

AUOのスマートコックピットだ

PlayNitrideの車載ディスプレイは主に3つのMicro LEDディスプレイで構成されている。運転席のメーターと中央メーター、中央コントロール台の3ヵ所にあり、その中で中央メーターは初公開となる9.38インチの透明Micro LEDで、GPS機能などを提供している。その他1.58インチの四角いMicro LEDは時間や機能等を映している。

PlayNitrideの車載ディスプレイ

BenQのディスプレイは、運転席と助手席の前方を覆うように広がっているT字型タッチパネル。さらにBenQは将来自動運転が普及し始めるとハンドルという概念が無くなり、全てパネル操作になるだろうとの見通しを立てている。

BenQのディスプレイは

2. ARメガネ

会場には未来のARメガネにおける応用技術が続々出てきているが、最も顕著な2大技術として「折り曲げ可能」な曲面パネルと「透明ディスプレイ」のパネルがある。

GISは「自由曲面Micro LED」ディスプレイを紹介

GISは「自由曲面Micro LED」ディスプレイを紹介、写真中にあるガラスが曲面設計となっており、透明の四角形小型Micro LEDディスプレイをガラスと貼り合わせている。将来はARメガネ等のウェアラブル装置やドライブメーター等へ応用されるだろう。

PlayNitrideは0.49インチ4,536ppi高解像度、フルカラーのµ-PixeLEDディスプレイを紹介、明るさは50,000nitsにまで達し、ARメガネが使用できるシーンもある。PlayNitrideも同様に曲面設計のものを紹介、カバンのような不規則な形状にも対応が可能だ。

PlayNitrideは0.49インチ4,536ppi高解像度、フルカラーのµ-PixeLEDディスプレイを紹介

他にも空中投影も目玉の一つで、PlayNitrideやInnolux、富采等、多くの企業は透明スクリーンで投影する技術を紹介していた。

3 ゲーム等のエンタメ応用

ゲーミングPC、ディスプレイ以外にも、パネルはスマート撮影スタジオ等の異なる産業への応用へと展開しており、今までグリーンバックの単調な映像に頼らざるを得なかった状況を打破した。その一つが球体型飛行シミュレーターだ。ALED技術によって没入式のゲーム体験や訓練体験を作り出し、将来は陸海空軍の操縦、パイロット、救急車運転等の特殊訓練に応用されるだろう。

ゲーミングPC、ディスプレイ以外にも、パネルはスマート撮影スタジオ等の異なる産業への応用へと展開しており

4 医療、交通への応用

医療のデジタル化により、手術室の操作環境は徐々に複雑化してきていることから、スマート手術室の情報統合ソリューションが生まれた。手術室内の関連設備への接続と病院内部システムの情報統合により、素早く患者の生理情報と手術過程映像をまとめることができ、手術を更にスムーズなものとし、同時に手術で重要なシーンと薬品使用について時間軸表記にすることで手術後のケアや医療スタッフの訓練にも役に立つ。

他にも交通の分野について、Innoluxはデジタル列車のデモを展開していた。36インチ4Kの曲面広告ディスプレイや48インチ液晶駅名ディスプレイ内側のスマート液晶ウィンドウは自動で明るさ調整ができる。

Innoluxはデジタル列車のデモを展開していた

5 電子ペーパー応用

E Ink、AUO、Innoluxは皆電子ペーパーに参入している。E Inkは初となる新世代3大カラー電子ペーパー技術を紹介、その中のE Ink Kaleido 3カラー印刷電子ペーパーは一世代前と比べて色彩の飽和度と鮮やかさが向上しており、さらに白黒電子ペーパーのユーザーへもカラーへの転換をサポートする。他にもE Ink Spectra 3100 Plus技術があり、既存の黒、白、赤、黄にオレンジを追加した計5色となっている。

電子ペーパー応用

AUOは今回7.9インチの反射式ディスプレイを紹介し、採用しているコレステロール液晶技術でカラー電子ペーパー市場へ参入する。主に教育市場や屋外公共ディスプレイ等の分野で展開するという。

AUOは今回7.9インチの反射式ディスプレイを紹介し

参考ニュース:TechNews